グロウの蘊蓄タイム
*蘊蓄 その一の巻
「本日の涙でる程、嬉しかった話!!」 (2020年3月17日の思い出)
鍼灸院グロウは、最初はマンションのテナントで10年、その後は、現在の場所で14年目…。
今日、治療中昼前に、予約時間でもないのに、待合室のドアが開いた…。なんと、開業当初に、熱心に通院された患者様でした。その頃は、まだ彼女は独身で、「腰椎椎間板ヘルニア」の手術をしたけども治らず整形外科で見放された方でした。私も23年程前なので、今程、治療にも余裕がなく、汗水かいて必死に治した「凄く記憶に残った患者様」でした。
あれから、どうしてるのかな〜と、ずっと気になっていました20年程ぶりの再会でした。「ずっと、私に、ご挨拶に来たかったんです…と。」 私に、甘いモノを持ってきていただきました!
今は元気で、3人の子持ちだそうな
患者様が治られ、来られなくなって、その後、自分で熱心に歩いてられる所を目撃したり、新しい患者様をご紹介してくださったり、本日のような事が、一番の励みです‼️
やっぱり、やめられへんな、この仕事は。
それでは、私の大好きな坂上二郎さんの「学校の先生」を〜♫♪♬
「みんな負けるなよ〜、みんな負けるなよ〜と、私はそっと呟くだけです」
蘊蓄その二の巻
「歩行と日本文化の鼻緒」
※正しい歩行は、後脚の親指で地面を蹴るのではない‼️ 持ち上げるのです‼️
歩行は、親指で地面を蹴るのではなく、持ち上げ(背屈)て歩く。
よく健康の番組などで、大股で速歩で、最後は、後脚の親指で地面を蹴って歩く指導がありますが、それは大きな間違いであって、元々、人は、四つ足から進化して二足歩行になった。1人の人間の成長で言えば、赤ちゃんの頃は、四つ足。そして、二足歩行へと…。
四つ足の延長である歩行は、当然ながら、太腿を持ち上げ足関節は背屈、その末梢である親指も背屈傾向になり、決して底屈し、蹴る事はない。ただし、走る場合、特にダッシュ時は、親指は底屈、地面を蹴る。 歩行と走る事は、運動形態が異なる。
本来、自然界では、歩くが通常の行為である。歩きながら無意識に身体の歪みを取っている。走るという行為は、自然界では、獲物を捕らえ時、逃げる時などの緊急時だけである。
日本古来からある草履や下駄などに付いている鼻緒は、歩行時に足関節を背屈、親指(長母趾伸筋)を介した背屈を必要とする。
結果として、踵から地面をしっかり踏みしめる歩行が可能になる。
江戸時代の人々は、一日30〜40キロ歩けてだそうです。
サッカーの本田選手は、日頃から雪駄を履いている事で有名となっています。
鼻緒は、正しい歩行をする重要な日本の文化なのです。
しかし、雪駄と言えば、なんと言っても、この方!ワタクシ、熱狂的な寅さんマニアでございます(笑)
*蘊蓄 その三の巻
「腹帯は晒し」!!
その理由は???
日頃、患者様に、当院は「歩いて下さい‼️」と、患者様に嫌がられても言う立場です。健康のためには、歩行は必須ですから…。しかし、歩いてはいけない、また、絶対、安静にしておかなければならない時期が唯一、あります‼️それは、「産後」のご婦人です。妊婦は、出産時に産道ができ、赤ちゃんがこの世にデビューします‼️この出産時の妊婦のカラダは、骨盤が緩む事により、スペースが広がり出産できる訳です。「骨盤が緩む」。しかし、人は器用に骨盤だけ緩める訳ではありません。そうです。骨盤は、もちろん、カラダ全部の関節が緩んでしまうのです。本日アップしました頭の骨まで緩むのです。もちろん、この中には、大事な脳が入っています(頭蓋骨のこのギザギザ、これは縫合と呼びまして、実はこの部分は、はんの僅かですが動いているのです。動物の頭は、ヘルメットと違い骨の継ぎ合わせです。これも一つの関節です)。
昭和の昔ぐらい迄は、大家族、いわゆる、嫁が親と同居し、日頃は扱き使われる。だから、出産は「里に帰り」出産していた‼️って事ですね。その時期だけは「動いてはいけない」という事を風習の中で解せてた訳です。しかし、現代産科は、「早期離床」を良しとします。自然の道理が解ってない「本末転倒」です…。おまけに、すぐシャワーとか、おフランス料理とか⁉️
人の関節は、関節の中に「関節液」という「潤滑剤」があります。
例えば、二つの水平な面と水平な面を動かそうとすると、「摩擦」が生じる事により、動きにくいですよね❗️ しかし、その面と面の間に、潤滑剤としての液体があると、滑りが良くなり、動きやすくなりますよね❗️ましてや、その面の上から、「重力」をかけると、「ツルッ!」と滑ります。もっと簡単に言えば、床に水が溢れてて、それを踏んで「ツルッと滑って」転けてしまったって事が、あられると思います。実は、関節の動きは、これと同じなんです。関節がズレても、その関節に正しい重力が、かかると「関節液」による潤滑で、本来の正しい位置に戻るようになっているのです。だから、絶対、やってはいけない事は、「関節を引っ張る」事です。
引っ張れば引っ張る程、関節は不安定になり、壊れていきます。
「地球上のモノは、重力がかかってるのが生理であり、重力に抵抗してるのが、生物であり生命です」
骨盤帯である、「腹帯」は、緩みがちな骨盤を、伸縮性のない晒しを巻く事によって、骨盤の仙腸関節に持続的に圧力をかけ、それにより関節のズレが取れ、骨盤が安定してくるわけです。(ニット性の腹帯などでは、適度な圧力はかかりません)
正しい骨盤帯の巻き方は、骨盤に適度な圧をかけますが、大事な赤ちゃんが住んでるお腹は、決して締め付けません。
腹帯は、もちろん妊婦でお腹が大きくなってきた時から巻くのですが、出産によってダメージを受けた出産後に巻く事も重要です。
正しい腹帯の巻き方を知りたい方は、当院か構造医学を習得された先生にご相談ください‼️
*蘊蓄 その四の巻
「鼻呼吸の重要性!!」
元来、人間は鼻で呼吸します。そこで、その鼻の奥を良く見てみると、こういう細長い突起があります。
実は、これは、オートバイのシリンダー外部に取り付けられた「冷却フィン」と同じような役目を果たしています。外気が当たることによってエンジンを「自然空冷」する機能と同じようなように、人は脳を「自然空冷」しているのです。
脳は、水と脂質とタンパク質の成分からできております。脳は熱に非常に弱いのです。人は「鼻呼吸」することにより、この部分に載っかっている脳を常に「空冷」しているのです。だから、昔から鼻詰まり、蓄膿症等になると「うつ熱」して頭が冴えない…等と言われてきたのです。
古来、ヨガや座禅における瞑想等による呼吸法は、「頭寒足熱」の理にかなった事です。
ましてや、この直上にあるのは人の本能的な部分を担う脳幹等です。
水素ガス吸引療法で、鼻から水素を吸引して副交感神経の活性化、前頭前野部の血流の大幅な増大も、この位置関係からして概ね察しがつきそうな事です。
*蘊蓄 その五の巻
カラダの「要」である骨盤(仙腸関節)は「ネジ構造‼️」
足が着地した時は、地面からの反力により、骨盤が締まり、宙に浮いた時は、反力がなくなり、骨盤が緩む。常日頃、問題のある歩行をしていると、骨盤が緩むAS(非荷重)、また骨盤が異常に締まりすぎるPit(外傷性角加速度損傷)を引き起こし、カラダの不調を来たします。
※この動画のような動きです。実際こんなに動くと脱臼ですが…。誇張しております(笑)
特に、骨盤が異常に締まりすぎる状況は、歩けば歩く程、症状が悪化するケースが多々あります。良くある「ウォーキング教室」等は、一応、健康体の方々に対しての指導です。歩行によって疾病を治癒させていくような指導ではありません。この「締まりすぎた骨盤」の方々が、歩幅を広げた速歩をすると、更に骨盤が締まりすぎて、症状は更に悪化します。「十把一絡げに大股で早歩きすれば良いと言うものではありません‼️」日頃、健康の為にウォーキングしてるけど、相変わらず腰痛や膝痛や肩凝りや、その他、諸々の症状がある方は、歩行の仕方に必ず問題があります‼️理にかなった正しい歩行をすれば、必ず、「治癒」の方向に向かいます。健康の為に時間を割いてウォーキングなさってる方、せっかくの努力を無駄になさらないよう、歩行しても色々の症状があられる方は、是非、当院にいらしてください
*蘊蓄 その六の巻
「顎関節症は、歩いたら治る‼️」
今でこそ、顎関節症と言う病名は珍しくなくなりましたが、1990年、今から30年程前に初めて構造医学を受講した頃は、この病名が、まだ今よりは聞き慣れない時代で、ちょっとした「顎関節ブーム」の始まりでした。当時は、歯医者さんや口腔外科を泣かせる難治症でした。
顎関節症の原因は第3頸椎の潤滑不全で関節が不安定になり、その前方に位置する舌骨が傾き、下顎に影響を与え、顎関節症が起こります。(舌骨と下顎骨は相似形)
ですから、元々は、頸椎の歪みが原因であり、その大元は、その土台である骨盤の歪みです。頸椎の歪みの結果起きた症状を、結果である顎関節にアプローチしても治らない訳です。椎間板ヘルニア等にしても、これと同様に結果としてヘルニアになった訳で、そこにアプローチしたところで、一時的に緩解したとしても、元の木阿弥な訳です。現代医学の「原因と結果の取り違え」の帰納還元論に対し、構造医学は「演繹」の理論を元に警鐘を鳴らしております。顎関節症の場合、下手にアプローチをするよりも、歩いてたら、いつの間にか治ってた❗️ というケースも多々あります。昭和の昔は、顎関節症とか「歯の噛み合わせ」とか、ガタガタ言わなかったのです。その頃の人は、現代人と歩行の量が全く違っていて、それに比例してカラダの許容量も全く違っていたのです‼️。下手に治療するよりも、まずは歩きましょう‼️
それでも治らない方は、歩行に問題があります!是非、顎関節症でお困りの方々、当院にいらしてください🤗
*蘊蓄 その七の巻
「歩行は、やや前傾で!」
人のカラダの背骨(脊柱)は、24個の椎骨の集合体です。その椎骨の後方は、椎間関節(Facet joint)が、瓦の様に重なっています。
関節は、全て相対する関節間においては、潤滑剤としての「関節液」が介在します。歪みの無い健康なカラダは、各関節の潤滑が円滑でなければなりません。この潤滑を良くする方法は、その関節面に「重力」を加える事です。例えば、床に水があって、滑って転んだ。というのは、床と足底の間に、水という「潤滑剤」が介在し、そこには、体重という「重力」があったから、滑った訳です。これも「潤滑」です。
ヒトの正しい歩行の様は、やや前傾してこそ、この椎間関節に正しい重力がかかり、その度に、関節の滑りが良くなり、正しい関節の位置関係が維持され歪みが取れます。
※歩き方
1、必ず踵から接地する
2、外股、内股はダメ❗️必ず足先は、進行方向に向けて真っ真っ直ぐ。
3、一本の線を挟むように歩く。一線を超えたり、足と足の間が広がらないように。
4、踏み出した足に体重が載るように、腰から前傾してゆき、脚を振り出す。ここでポイントなのが、足から出すのではなく、腰から出す。歩行は、腰からの「推進力」で歩きます。足から出すと背骨は後傾位になり、荷重がかからず、非荷重が解決せず、骨盤の歪みが取れません。腰からの推進力による歩行が、骨盤全体を動かし、カラダ全体の歪みを解消します。(ウェイトベアリング歩行)荷重のかかってない所謂「股関節歩行」では、カロリーの消費にはなるかもしれませんが、有益な歩行ではありません。
なかなか、文章だけでは歩行の説明は難しいものです。ご興味があられる方は、是非、当院にいらして下さい。
*蘊蓄 その八の巻
「治る!! 」とは、何か?
良くテレビ番組等で、車椅子の方が、ゴッドハンドという方の「凄腕」で、その場で歩けるようになったりします。これは、もちろん嬉しい事で、患者様に夢とやる気を与える素晴らしい事です。ましてや、それを、企画したテレビ番組とすれば、「御の字」です…。
しかし、果たして、その歩けるようになった方の1年後や2年後はどうなったの⁉️ っていう追跡調査的な番組は、ありますでしょうか…?
我々も構造医学のテクニックで、何年も患って困った方が初診で来られて、Pit(外傷性角加速度損傷)という、尻もちの外力で骨盤に問題のある方が、その場で「劇的」に変わる事が良くあります。涙流して、喜ばれる方もこの24年間の臨床の中で多々ありました。
このPitというのは、非荷重(AS系)が、歩くことにより、荷重をかける事により快方に向かっていくのに対し、この骨盤変位は、歩いて荷重をかける度に悪化していくタイプなので、「真に骨盤のメカニズム」を熟知した構造医学の門弟でなければ正直言って難しいところだと思います。
ましてや、最近よくある「ウォーキング教室」のインストラクターレベルの、十把一絡げの「大股で速歩」みたいなのでは、絶対無理な話です。
このPitは、骨盤の重要な仙腸関節の中が、加荷重により、関節の螺子構造の、螺子が締まりすぎて、仙腸関節のその関節面の中の「突起」が微細骨折をしています(もちろんレントゲンではわからないレベル)。だから、整復しても、その時は、非常に楽になりますが、その壊れた関節面の修復には、少なくとも、上手くいって、ほぼ3週間が必要です。それから、それから数ヶ月の歩行による筋力の増加。恥骨の回転運動等が必要です。
さて何が言いたいのか?
その時、痛みなどを取ったという事が「治った事‼️」 では決してない。
ただ、キッカケ作り事にすぎない。という事です。
ただし、その治療家の「治す」のゴール設定をどこに持って行くか⁉️
にもなるのですが…。
自分の商業ベースでいけば、その時、楽になったという、「リピーター」が増えれば良いという事になりますが…。
しかし、この仕事は、モノを売る仕事とは、一線を画します。
昔、師匠に言われた言葉が、私の座右の銘です。
「Pitを整復して結果出して、凄いでしょ‼️って思ってるうちは、まだまだ、ヒヨコ🐣。それよりも、先生方は、もっと、患者様に影響力のある人格になりなさい…。」と。
なかなか、その「人格」とやらは、延々と先のようですが…(笑)。
プロである以上、「技術」は持ってて当たり前‼️ やはり一番、大事なのは…?
本来の「医術」というものは、非常に「地味」な、誰にも受けいられない「黒子」の存在であるべきだと思います。
それでは、私の大好きなロッキーの良い場面を・・・。
*蘊蓄 その九の巻
五十肩は、肩を治療しても治らない‼️
早ければ40代に…。普通50代ぐらいで肩が痛くなり、手が上がり難くなり痛みを伴うのを、いわゆる「五十肩」と言います。
一般的に、五十肩は正式名称を「肩関節周囲炎」と呼びます。または「凍結肩」とも呼ばれております。
英語ではFrozen shoulder またAdhesive capsulitisと呼ばれます。
肩の関節には「関節包」という袋があり、この関節包という袋に炎症が起きてしまうことで痛みが出て、さらに炎症によって袋が固くなり肩が極端に動きにくくなってしまうのが「五十肩」という病気。 という事になっております。
そこで、整形外科等での治療はというと、患部である肩周辺への治療をし、また、肩関節のリハビリ的な運動療法がルーティンとなっております。
しかし、その治療で治るのは、肩関節周囲炎になって歴史の浅い方は治るかも?しれませんが、時間経過した方々に対しては、なかなか結果が出難く、治ったかな?と思うと、今度は、反対側の肩の調子が悪くなったというお話を良くお聞きしてきました。
「論より証拠‼️」 果たして、その治療は正しいのですか⁉️
元々、人間は、人間の個体としての成長を言うと、赤ちゃんの頃は、まず「ずり這い」です。
お次は、「ハイハイ・四つ這い」です。
言い換えれば、4本の足で歩いていたのです。
実は、二足歩行をしている、我々人間も、いまだにその連動した動きがあるのです。
それは、人が歩行時に、左足を振り出すと同時に右手を後ろに引きます。
また、右足を振り出したら、左手を後ろに引く。
その繰り返しで歩き続けます。それは、脚の付け根の股関節と逆側の肩関節には、歩行時に同じ時間に同じ運動量が存在するという事になります。
そこで、例えば、右脚の振り出す歩幅が狭くなると、それに見合った逆側の左肩関節の動きも少なくなってしまいます。この状況が長い時間続き、月日が経つと「五十肩」が出現してきます。
人の関節というものは、動かさなかったら、「動く必要がない‼️」と、捉えてしまうのです。(fixationという固定に入ります)
もっと、わかりやすく言えば、骨折した部位を固定し骨はくっついたが、その後関節が伸びなくなってしまった…という話しと同じような事です。
さて、何が言いたいのか?
肩関節の問題を治すには、肩関節だけを治療しても、「原因」を取り除いてないので、それでは無理!!。 という事です。
肩関節の逆側にある股関節、また、それに連動する大元である「骨盤」の問題解決をしなければならない!!。という事です。
五十肩等の肩関節の問題があって、なかなか治らず困っておられる方々、是非、当院にいらしてください🤗🤗🤗
院名 | 鍼灸院グロウ |
住所 | 〒558-0032 大阪府大阪市住吉区遠里小野町1-8-13 |
施術時間 | 【月・火・木・金】 午前 9:00~12:00 午後 13:00~19:00 【水曜・土曜】 午前 9:00~12:00 午後 13:00~15:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
電話番号 | 06-6609-1135 |
駐車場 | なし *近くにコインパーキングがございます |
カード | PayPay 加盟店 |